■06/12/04 『interchange2006』加速するセキュリティシステムの重要性を多ジャンルの識者たちが講演

interchange2006LANDesk Softwareは2006年10月31日、システムのセキュリティ管理をテーマとしたカンファレンス『interchange2006』を、品川の東京コンファレンスセンターで開催した。午前10時から午後4時40分まで行われたカンファレンスには、ユーザ、パートナー合わせて約240名が参加し、特別講演や基調講演、ユーザ事例紹介、テクニカルセッションなどに耳を傾けた。


■企業の内部統制実現に向けてセキュリティシステムの重要性が増加

特別講演では、IDC Japan株式会社 セキュリティリサーチマネージャーの塚本卓郎氏が、「日本国内のセキュリティ市場は急速に伸びており、2006年から2010年のセキュリティ市場年間平均成長率は15.3%。国内のIT投資金額に占めるセキュリティ投資の比率は2005年の4.9%から2010年には9.2%に増加する」とマーケットの状況を説明。セキュリティ市場が拡大している3つの要因として、セキュリティ被害の防御、情報漏洩対策、内部統制強化を挙げ、「内部統制強化の流れを受けて、セキュリティのニーズは外部からの脅威に対する迅速な対応から、セキュリティシステムの統合管理へと移行している」と述べた。

塚本氏また、2006年5月に施行された新会社法、2008年3月決算期からスタートする日本版SOX法の2つによって内部統制の法制化が進み、フレームワークの基本要素にITへの対応が追加されることを指摘。「内部統制実現に向けた情報セキュリティを取り巻く環境の中では、システムの運用ポリシーが大切である」と説明した。

エンドポイント(クライアント)のセキュリティ対策では、社内クライアント対策、社員のセキュアコンテンツ、システム管理など内部コンテンツにかかる負荷の増加を挙げ、その中でもアプリケーション規制などの利用管理が重視されていることを強調する。

塚本氏は、「複雑化するセキュリティ対策に対応するため、人的管理から情報システムに置き換えることが必要で、柔軟性や拡張性を考えるとセキュリティ管理ソリューションは選択肢のひとつといえる。セキュリティシステム管理製品選びのポイントは、システム全体管理との連携、幅広いセキュリティソリューションの管理、統一され継続的に保証される管理ポリシー、セキュリティ情報のレポートと分析機能、コスト効果の明確化である」と述べた。


■LANDesk製品をさらにセキュアにすることでセキュリティ分野でのイニシアチブをとる

デイビス氏続いて行われた基調講演では、米国LANDesk Software エンジニアリング担当 バイスプレジデントのトーマス・デイビスが登場。セキュリティ管理の市場動向を踏まえながら、LANDeskのシステム管理ソリューション「LANDesk® Management Suite」のモバイルデバイス対応がさらに進化したことをアピールした。「この会場に200人いたとすれば、タクシーの中にモバイルデバイスを置き忘れる人が絶対に1~2人はいるはずだが、紛失したデバイスを元に戻せるフィーチャーがあれば安心である」と話した。

システムマネジメントの「LANDesk® Management Suite」は、2006年末から2007年初等に登場する新OS「Windows Vista」も短期間かつ簡単に移行でき、ソフトウェアのライセンス管理も時間がかかるプロセスを自動化して、時間短縮に結びつけられることを強調。さらに、サーバマネージャの「LANDesk® Server Manager」は、サーバ管理に費やす時間やマネジメントにかける時間を減らして人員の削減などの目的を達成するため、パッチの適用による自動化プロセスを実現していると説明した。

トーマス・デイビス氏は、「LANDeskは常に改新することが大切と考え、革新的な事例に対応してきた。今後もセキュリティ管理、システム管理、ITサービス管理の3分野に注力し、高品質のエンタープライズ向けサービスに対して、継続的にリーダーシップを発揮していきたい」と述べた。


■情報セキュリティ対策のプラットフォームとしてLANDeskを導入したアルパイン

ランチブレイクを挟んで午後からは、ユーザ事例紹介として、アルパイン株式会社情報推進部 情報技術グループマネージャの阿部晴彦氏が、同社においてPC資産管理が必要となった背景や情報セキュリティ投資の機運などを説明し、LANDeskの選定プロセスを詳細に話した。「LANDesk導入のプロセスでは、エージェント導入に時間がかかった。部署によっては遠隔操作を嫌がる部署もあり、部門長に頭を下げてまわった」と導入時の苦労を述べた。また、LANDeskが強力な管理権限を行使するセキュリティツールであるため、管理機能の行使にあたってのルール作りと承認プロセス整備を重視したことを明らかにした。集まった参加者たちは、リアリティあふれる事例の紹介に真剣に耳を傾けていた。


■ホワイエにはパートナー企業5社のセキュリティシステムを展示

山田氏続いて登場したLANDesk Software株式会社 テクニカルセールスエンジニア山田伸吉氏は、LANDesk® Management SuiteとLANDesk® Security Suiteを利用したシステム管理の中から、現場ユーザから特に質問の多いソフトウェアライセンス管理とクライアントセキュリティ管理をピックアップ。それぞれを有効かつ効率的に運用するための具体的な方法を、デモンストレーションを交えながら解説した。

コーヒーブレイク時は、ホワイエにパートナー企業の展示ブースが設置されており、LANDesk製品と組み合わせた各社のセキュリティソリューションについて詳しくレクチャーを受ける参加者の姿が見られた。


■インテル vPROテクノロジー 最新アップデートを紹介

コーヒーブレイクを挟んだ後は、パートナーセッションとして、インテル株式会社マーケティング本部 デジタル・エンタープライズ・グループ ビジネス・クライアント・プラットフォーム・マーケティング部 部長の廣田洋一氏が、企業クライアントPC向けの新プラットフォーム「インテル vPRO テクノロジー」の最新情報を公開した。

廣田氏は、vPROテクノロジーの強化点として性能・消費電力、セキュリティ、資産管理の3つを挙げた。vPROは、デュアルコアCPUの「Core 2 Duo」、グラフィック統合型チップセット「Q965 Express」、「インテル82566Mネットワーク・コネクション」などのコンポーネントから構成され、さらに「Active Management Technology」(AMT)と、仮想化技術の「Virtualization Technology」(VT)が実装されていることを説明。「AMTは、クライアントPC側の電源やOSに依存しないため、電源の入っていないPCの監視や制御が可能である。またVTは、1つのハードウェア上に2つのOSを仮想的に置くことができるので、LANDeskの常駐エージェントを仮装OS上に置いて安全な状態に保持したり、セキュリティ対策専用の環境を構築することもできる」と話した。

廣田氏は、「インテルvPROテクノロジーとLANDesk® Management Suiteがタッグを組むことで"ハードウェア・ソフトウェア資産情報の検出"、"OSやシステムの状態に依存しない修復"、"マルウェアからの攻撃保護"が実現する」と、LANDeskとインテルの協業がもたらす価値について述べて締めくくった。


■レストランで行われた懇親会で熱く語り合う参加者の姿も

カンファレンスの最後は、米国LANDesk Software アジアパシフィック&ラテンアメリカ地域セールス担当バイスプレジデント ロン・ギボンズが閉会の挨拶をし、『interchange2006』は幕を降ろした。

懇親会その後、会場のレストランで懇親会が催され、カンファレンスに参加したユーザ、パートナーらおよそ100人が集合。LANDesk Softwareの代表取締役・今井幹夫氏の挨拶で口火を切ると、トーマス・デイビス氏とロン・ギボンズ氏の2人が乾杯の音頭を発声し、講演者、ユーザ、パートナー、LANDeskのスタッフたちがビールやワインなどを片手に、軽食をつまみながらお互いの交流に花を咲かせた。


⇒下記イベント報告サイトでは講演内容および講演の資料をご覧いただけます。
http://www.landesk-kk.com/column/Interchange2006/index.htm